2006年に『しゃらく事件』というのがあったことを皆さんはご存じだろうか?
駅の自動券売機タッチパネル部分350台に金属棒で 「しゃらく」と落書きをして器物損害で男が逮捕された事件である。被害総額は1億円相当と報じられている。 ニュースは最終的に350台で1億円相当と報じたが、第一報では都内銀行のタッチパネル十数枚で1憶三千万円。 しかし時間の経過とともに奇妙なほど情報は修正されたのである。それは何故だろうか?
まず考えて欲しいのが破損部分はすべてタッチパネルである。タッチパネルといえば 現在ではDSといった携帯ゲーム機やiPhoneといった携帯電話にも使われるぐらいお手頃な技術である。しかし 『十数枚でなんでそんなに高いんだ?』という声が相次いだ。これはDSなどでは使われていないある高度な技術が使われているからなのである。 それは指紋認証である。しかし、現在の『 iPhone 』にも指紋認証の機能は存在する。では何故、自動券売機のタッチパネルはこんな十数枚で『1億3千万円』という値段になったのか?
駅の券売機などのタッチパネルは爪などでは押せないものが 大半ではないだろうか?それは券売機に指紋をスキャンさせるためである。スキャンされた指紋は即座に、犯罪者のリストと照らしあわされる。もしそれが該当したのならば 警察へと連絡仕組みになっているのだ。そういった高度な技術を使われているため、『しゃらく事件』で 破損されたタッチパネルはそんなに高いのだ。
警察はそのことを感づかれないようにするため時間の経過とともに 被害台数を増やし、被害総額は減らしたのである