日本を代表するドラゴンクエストシリーズ。スクウェア・エニックスが提供しているこのゲームシリーズには様々な都市伝説が存在する。
[toc] [quads id=1]エスタークの正体はテリー
地獄の帝王エスタークは「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」にて初登場を果たした魔王です。このエスタークの正体がドラクエ6に登場する人気のキャラクター「テリー」だという都市伝説が存在します。『ドラゴンクエストシリーズ』の生みの親である堀井雄二氏は取材の中でドラクエ6の主人公は当初テリーだったと語っています。しかし、キャラクターの雰囲気から感情移入が難しいのではないかと考え変更が行われました。キャラクターデザインの鳥山明氏もドラクエ6の主人公として最初に浮かんだイメージはテリーのような人物だったと発言しているそうです。また、堀井氏はドラクエの代名詞である「魔王」の存在に着目し、新作発表前に「ドラクエ6の主人公は魔王にしようかと思っている」と発言している。
このことからドラクエ6には「魔王であるテリーが主人公だった」という裏設定が存在したことがわかります。実際にドラクエ6の作中ではテリーが魔王になることはありませんが、力を手に入れるために魔物の手下になるシーンが描かれています。そのためテリーは物語の終焉後にさらなる強さを求めてダークドレアムに懇願し合体することで「エスターク」になったのではないかという都市伝説が生まれたのです。
スピンオフ作品として「テリーのワンダーランド」というゲームが存在する。ストーリーは、少年時代に連れ去られた姉『ミレーユ』を連れ戻す為に異世界に旅立つといった内容だ。そしてこの作品にもエスタークが存在し倒すと「ながいゆめのなかで いつかみたような きがする」と発言する。これはエスタークを倒したテリーの目線をエスタークが記憶していたということ。エスタークは「進化の秘宝」で生まれ変わった存在であるとされていますが、「何」から生まれ変わったかは明かされていません。また、ダークドレアムとテリーが合体したという話はダークドレアムとエスタークの説明文がテリーのワンダーランドでは酷似しているためとされています。
ちなみに『ドラゴンクエスト6』と『テリーのワンダーランド』のテリーは同一人物なのか?これは別と考えたほうが良いです。大魔王デスタムーアは世界征服をしようと考え、世界を「現実の世界」と「夢の世界」に分断してしまいました。その結果、人々の精神は2つに分かれ、多くの者はそのまま気づくことなく生活をしています。そして、デスタムーア自身はもうひとつの「はざまの世界」を作り出し、そこから人々に気づかれないように世界の支配を続けていました。その頃、「夢の世界のテリー」は、最強のモンスターマスターになるための冒険を…『現実の世界』のテリーは最強の力を求め彷徨っているのです。
竜王は味方だった
竜王はドラゴンクエスト第一作目のラスボスであり、気に入った者には世界の半分さえ分け与える度量の大きさから歴代のボスの中でもファンの多い魔王です。魔王であり世界を支配しようと企んでいることから悪の象徴というイメージを持たれている方も多いと思います。しかし、この竜王には元々勇者たちの味方だったという都市伝説が存在することをご存知でしょうか?
何故このような都市伝説が生まれたのでしょうか?その謎を解くカギはシリーズ第三作目「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」に存在します。ドラクエ3の作中で竜王の祖先とされる「竜の女王」が登場します。彼女は勇者たちを導くためにストーリーを進めるための重要アイテム「ひかりのたま」を授けます。竜の女王はその直後に死んでしまうのですが、その傍らにはひとつの卵が残されています。
城に住む人々は女王の意思を引き継ぎ卵を大切に育てると勇者たちに語りますが、この卵が後の竜王になるのです。勇者たちを導く立場だった竜の王族ですが、その意思は竜王には継承されず世界を恐怖に陥れる魔王へと姿を変えてしまったのです。